Kodak Portra 400使用レビュー!

フィルム

日本でポピュラーなフィルムメーカーと言えば富士フイルムですが、今回はアメリカのコダック社のカラーネガフィルム、「Portra 400(ポートラ400)」のです。

僕自身も最初は、「メーカーが違うとは言っても、どちらも同じISO400のネガフィルムでしょ?」って思ってたんですが、実際に使ってみるとフジとはまた違った良い色だったので、作例と共にご紹介します!

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Kodak社のPortra 400

Eastman Kodak Company
A global technology company providing industry-leading products and services for commercial print, packaging, publishing...

コダック社は歴史がある会社で、カラーフィルムやデジタルカメラを世界で初めて開発した会社です。

モノクロフィルムの現像液D76なども販売しているので、昔からフィルム写真をやっている人にとってはとても身近な会社だと思います。

もちろんフィルムも色んな種類ラインナップされていて、日本でも結構簡単に手に入れることが出来ます。ポートラはその中でもプロフェッショナル用の位置づけのカラーネガです。

コダック アラリス ジャパン株式会社 | KODAK PROFESSIONAL PORTRA 400 カラーネガフィルム
KODAK PROFESSIONAL カラーネガフィルムをご紹介します。

その分金額も高め。1本が1,000円を超えるので、富士フイルムのPRO400Hと並ぶ価格帯です。しかも35mmフィルムは基本的には5本セットで売っているので、べらぼうに高いです。

が、アマゾンだと2本セットも売ってるので、まずはそれで試してみるのがオススメですね。

因みに僕は最初2本セットで買い、気に入ったので次は5本セットで買いました。

追記
2021年末現在、このブログ執筆当時と状況がだいぶ変わってきており、フジフイルムの名フィルム「PRO400H」は生産終了となりました。更にフィルム全体の価格がかなり上がってきており、この「PORTRA400」も例外ではなくかなり高い値段になっています。

作例

それでは作例です。今回一眼レフを使ってなくて、キャノネットのみでの撮影です。

キヤノネットG-III。これはとても楽しいカメラだ。
キヤノンのレンジファインダー機であるキヤノネット。それの最終型、「キヤノネット G-III」(QL17)をヤフオクで購入しました。 僕は以前の記事でも書いた通りフィルム一眼レフ「EOS-1N」を持ってるんですが、もう少しオールドライクで気軽...

まずは近所の公園。フジに比べて心なしかコッテリというか、コントラストが高いかなぁと思います。

ここ数年、InstagramなどでPRO400Hの青っぽいハイキーな写真を見る機会が多いので、なんだか新鮮に映ります。

つづいてテーブルクロス。

これも少し温かみのある色が出ていますね。

窓枠。実は凄く気に入っている写真です。

とある港にて。

一方で、青みが少ないから空が被写体が苦手なのか?というと全然そんなこともなくて、ちゃんと空もキレイに写ります。

機窓から見た雲と青空。確かにフジに比べると青が違うんですけど、これはこれで物凄く綺麗じゃないですか?

最後に自分でスキャンしてみたもの。

キタムラでスキャンしたものは空の色が白く飛んじゃってたので、ES-2を使ってやり直しました。お店でスキャンよりもコントラスト低めに仕上げています。

追加:一眼レフで撮ったもの

一眼レフでも撮ったので、追加します。使ったカメラはこちら。

キヤノンのフィルム一眼「EOS55」を4,000円で購入!
随分前の話ですが、フラッと寄った中古カメラ市で見つけた「EOS55」を購入しました。そのお値段4,000円! せっかくなので、今回は作例や使い方なんかを書こうと思います。

まずはSuper-Takumarの55mmという、フレアが出やすいオールドレンズで撮影したもの。

続いて知り合いのお店での飲み会の一コマ。お店の雰囲気がよく出てて綺麗。レンズは多分EF40mmだったと思います。

春のお花。色も綺麗に出ていますよね。レンズは多分Super-Takumarだったと思います。

こういう薄暗い感じもとても良く似合うと思うんです。

感想

ということで、Kodak Portra 400の写真でしたがいかがだったでしょうか。

本文でも書きましたが、フジのPRO400Hなどに比べると暖色傾向で、どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出しているように思います。
InstagramなどSNSでも「フィルムを再現しようとしたデジカメ写真」を多く見かけますが、やはり青くてハイキーな写真が多いんで、逆にPortraの写真は世間でも新鮮な色味に映るかもしれませんね。とても綺麗なのでオススメですよ。

僕はこのPORTRA400を「ここぞの一本」って感じで使っているので、今後も何か良い写真が撮れたら載せたいと思いまーす!

※今まで使ったフィルムはこちらにまとめています。ご興味があればぜひ。

2021年末追記

フィルムの外観上の仕様が微妙に変わっていました。左が以前のタイプ、右が現行品。

PORTRA400の仕様が変わっていた

パトローネの上下が金属に変わっています。理由は分かりませんが、写りには影響ないと思います。

フィルム
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てぴっくす

コメント

  1. 田中 より:

    Fuji フロンティアの画像エンジンの色です

    • てぴっくす てぴっくす より:

      田中さん、コメントありがとうございます!

      そうなんです、そこなんですよもどかしいのは!
      結局スキャン→変換の特性が強すぎて、「スキャナーの色」になってしまってる部分が非常に大きいんですよね。
      僕もその影響を凄く強く感じていて、なので自分でスキャンしてネガポジ変換をやるんですけど、それはそれでLightroomの色ですし、僕の色ですし。
      ご存知の通りネガはめちゃくちゃラティチュードが広いのでそのままJPEGの8bitに変換しても情報は入り切りませんし、そもそもデジタル変換する時点でフィルムの本当の良さはすっかり失われてしまってるなぁと。

      ただ、同じスキャナーで、また同じような条件の写真であってもPRO400HとEXTRA400の色は全く違いますし(もちろんKodakも)、自分でスキャンしてRGB別に同じ係数でネガポジ変換しても違うんで、それが面白いなぁと思うと同時に奥が深いなぁと実感するばかりです。