ポジフィルム風!簡単DIYで写真を光らせてみた!

DIY

プリントやディスプレイ表示など写真には色んな鑑賞方法がありますが、その中でも最近綺麗だなぁと思うのがポジフィルム(リバーサルフィルム)です。

ネガフィルムとは違って反転していないので、そのままライトボックスに載せて鑑賞することが出来るんですけど、これがめちゃくちゃ綺麗!

フィルムを透過した光を直接見るんですが、明るいところが本当に明るく感じられ、現実の風景を見ている感覚に近いんですよね。

今回はこれをデジタル写真で再現してみたい!ということで、リバーサルフィルム風展示に挑戦してみました。

こんな感じのやつ作ります!

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揃えたもの

今回は全部DIYでやったので、まず揃えたものを載せます。

バックライトフィルム

最初に、今回の肝になる、プリントする用紙。
後ろから光を当てるので普通の紙でなく、透過するタイプを選ぶ必要があります。そこで、今回はこのインクジェットプリンタ対応の「バックライトフィルム」を選びました。

※直接メーカーのHPから買う方が安い。

バックライトフィルム
アイロンプリントのクイックアート

1枚だと裏からライトを当てたとき色が薄くなっちゃうので1つの展示に2枚のフィルムを使います。

僕は一般家庭用のごく普通のインクジェットプリンターを使っていますが、ライトを当てたときの暗部の階調も凄く豊かで、思ってた以上に良い用紙でした。

高演色タイプのテープLED

続いて2番目に大切なのがLED

ちょっと専門的な話になりますが、光源の評価値の1つに、どれだけ対象の色を忠実に再現できるかを表す「演色性(Ra)」があります。日中の太陽光のRa100を最高値として、0~100の数値で表します。

LEDというと青白い光をイメージされる方も多いと思いますが、あれはそのLEDのRa値が低いからで、数値が高いLEDを使えば凄く綺麗な光源として使用できます。

今回は一般家庭用より更に演色性の高い、Ra90+のLEDを選びました。

※LED専門店のエルパラで買う方が安い。

超高演色3528テープLED 60LED/m 非防水 昼光色 6000K 1-5m
Ra95+ 超高演色3528テープLED 60LED/m 非防水 昼光色 6000K ■特長■当社オリジナル設計LED専門店が作ったこだわりの超高演色プロ仕様テープLEDです。超高演色Ra95+の 3…

こちらはその名の通りテープにLEDチップが付けてあるやつなので、そのまま電源に繋げば光ります。

因みに1m単位での販売ですが、A4ひとつの展示で50~60cmほど使います。3つ作るなら2mで作れます。

フレーム

LEDの光を綺麗に拡散させるにはある程度厚みが必要なので、普通のフォトフレームでは無理ということで、A4サイズのボックスフレームを購入しました。

他に白やナチュラルカラーもあるんですが、今回の目的では枠の色は暗めが良いので、ダークブラウンを選びました。

乳白色のアクリル板

こちらも同じくLEDを拡散させるため、A4の乳白色アクリル板を購入。2枚使います。

アクリルってホームセンターでも売ってるんですが、お値段高めな上、A4ジャストのサイズって案外置いてなかったりするので、インターネットでの購入がオススメです。

その他

あとLEDを光らせるためにACアダプターが必要。(12Vで1A以上のものであればご家庭にあるアダプターでも使えます。案外どの家庭にもある。)

今回はハンダ付けを行わず、これを使います。

あとは分岐ケーブル。

あとアルミテープもあるとGOOD。

あとはハサミやカッター、インクジェットのプリンターですね。

作り方

それでは実際に作り方をご紹介します。

写真のプリント

写真のプリントは家庭用のインクジェットプリンターで普通の写真と同じように印刷すればOKです。用紙設定は「マットフォト」で「きれい」を選択。

ただ、1枚だと光を当てると色が薄くなっちゃうので、全く同じ写真を2枚プリントし、2枚重ねで使います

同じプリンターで2枚連続でプリントしても微妙にズレたりするので、きっちり位置を合わせて端を2ヶ所、ホッチキスで留めます。

端っこギリギリを留めれば隠れて見えませんし、額装してもズレることはありません。

LEDを作る

今回買ったLEDは1mなんですけど、A4の場合は長辺が30cm弱なので、カットして使います。

カットは単純にハサミの絵がある部分で切るだけ。

切った反対側には配線が無いのでカプラーを付けます。

因みに僕はカプラーを使わず直接ハンダ付けしちゃったので画像はAmazonより引用です。

これで、DCジャック付きのLEDテープが2本できます。

ここで試しにACアダプターと繋いで点灯するか確認すると良いです。光らない場合は繋ぎ方が違うので。

木枠にアルミテープを貼る

中に木枠があるんですが、これにアルミテープを貼ればより全体が均一に光るでしょってことで、アルミテープも貼りました。

こんな感じで4つの木すべてにアルミテープを貼りました。

ボックスに写真とアクリルをセット

ボックスはもともと写真なんかを展示する用に出来てますから、ここからは簡単。

まずは中身を全部出したら、前面から、ガラス→写真→アクリル→4つの木枠→アクリルの順で入れていきます。

写真は木枠をセットしたところ。

もともと入っていた厚紙や合板っぽいやつは使いません。

LEDをセットする

最後にLEDを一番裏側の白いアクリルに貼り付けます。LEDがアクリル側を向くようにし、アルミテープでびっしり覆う。そんでそのアクリルで蓋をしたら完成!

分かりにくいので断面図を書いてみました。上が裏面、下が表面です。
ライトボックスの断面図

裏面全体をアルミテープで覆ったのは、

  • LEDの光が裏から漏れるのを防ぐ
  • 少しでもLEDの光を効率良く前面に持っていく
  • LEDの放熱

を兼ねた工夫です。我ながら賢い!

LEDテープ表のハンダ部分にアルミが触れてるとショートするので、そこだけは気をつけてください。

最後にカプラーにACアダプターをジャックを挿し、コンセントに繋げば点灯します!

もしハンダ付けが出来るなら、2本のLEDテープをコードで繋げば、DCカプラーが1つで済みます。その方が配線はスッキリしますね。

完成写真

完成写真をお見せしたいんですが、完成品を普通にデジタルで撮ると、明るい部分が白飛びするという、現実世界と同じことが起こってしまいます。

なのでRAW現像でイジってますので、本来の輝度域の広さはスポイルされちゃってますが、大まかなイメージを掴んでいただければ幸いでございます。

綺麗だ…。(実物の綺麗さを伝えきれないのが残念。)

何枚か試してみましたが、やっぱり逆光やイルミネーションなど光が綺麗な写真、あと暗いところと明るいところのコントラストが高い写真が向いているようですね。

感想

とうことで、透過光で写真をポジフィルム風に展示する方法をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。

僕の使ってるプリンターは家庭向けの普通のインクジェットなんですが、思ってた以上に綺麗に印刷出来て、当初の目的であるポジフィルムを再現したい!という思いはかなり高い次元で達成できたんじゃないかなぁと思っています。

いつかこれを使って写真の展示イベントなんか出来たら良いなぁと思っているので、それが出来たらまたブログに書きたいと思いまーす!

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