「ディテール重視」についての気づき

カメラではEOS 5Dsから、そしてキヤノン純正のRAW現像ソフトではDPP4から、ピクチャースタイルに「ディテール重視」が追加されました。

主にはアンシャープマスクを調節してディテールをハッキリ見せるためのピクチャースタイルですが、それ以外にも「スタンダード」と異なる部分があるようなので、気づいた範囲で書いてみます。

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この画像を使って検証!

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アンシャープマスクの違い

まずスタンダードとディテール重視、それぞれで現像した写真を等倍で切り出して比較してみます。(中央の線をドラッグすることで2つの画像の比較が出来ます。左がスタンダード、右がディテール重視。)

たんぽぽの綿毛の端の方がディテール重視の方が若干ハッキリしているのがお分かりいただけるでしょうか?6Dの画素数が少ないせいか、少し分かりにくいですが…。

シャープネスの設定としては、スタンダードが、

  • 強さ3.0
  • 細かさ4.0
  • しきい値4.0

一方ディテール重視が

  • 強さ4.0
  • 細かさ1.0
  • しきい値1.0

となっていて、ディテール重視の方が若干細かく、かつ積極的にシャープネス処理を行っている設定となっています。これで輪郭を細くハッキリさせることで細部をより良く見せようという設定ですね。

明るさの違い

実は、ディテール重視はアンシャープマスク以外にも明るさに違いがあります。今回のたんぽぽの写真でも分かりますが、ディテール重視の方が、ほんの少しハイライトが抑えられています。

トーンカーブで見ると実際に違いが出ています。DPPのガンマ調整部分のスクショを2枚重ねてみました。

トーンカーブの比較

ミッドよりハイライト側に違いが出ています。線が下がっているのがディテール重視。この違い、多分人によってはアンシャープマスクの効果より強く感じると思います。白飛びしかけている部分の階調が戻ってくるほどに違うので、個人的にはこっちの方が写真全体の印象としては大きな変化を感じます。

ハイライトが下がるということは若干ながらコントラストも下がるので、人によってはメリハリが少し減った印象を受けるかもしれませんが、これも細部を見る場合に微妙な階調を表現できる設定になっています。

色味の違い

実は色味も変わります。スタンダード(左)とディテール重視(右)のRGBのトーンカーブを見てみると、若干ながら違いが見られます。(これはたんぽぽの写真のトーンカーブです)

今度は実際に菜の花の写真で違いを見てみます。左がスタンダードで右がディテール重視で現像したものです。

若干ディテール重視の方が青みが強いように見えますね。これの理由はよく分かりません。もしかしたら明るさが変わった関係か、もしくはスタンダードの方に味付けがあるのか、想像の域を出ません。

まとめ

以上気付いたことをまとめてみると、

  • ディテール重視はアンシャープマスクの違いでディテールや輪郭が綺麗に出る
  • ガンマ調整の違いで、白飛びしかかったハイライト側の階調が復活する
  • 色味がスタンダードとは少し異なる

この3点になりました。

基本的にはスタンダードを基にしたピクチャースタイルだと思うんで、ネットなどで等倍鑑賞する場合や、白飛びが気になる状況では積極的に活用出来るピクチャースタイルだと思いました。

逆に、コントラストや色味の関係でやや落ち着いた雰囲気になるので、パッと見た時の雰囲気を重視する場合やかなり縮小して表示する場合はスタンダードの方が向いていると思います。

ディテール重視は今後発売されるEOSには標準搭載されるピクチャースタイルだと思うので、どんどん積極的に使い分けていきたいところですね!