広角レンズで建築写真を撮る際に気をつけている1つのこと

撮影方法

僕はたま~~~に、新築やモデルハウスの撮影を頼まれることがあります。

その時にメインで使うのが広角レンズです。
広角レンズは部屋が広く見えるし、スペースに限りある撮影環境でも全体を写し込めるので大変重宝します。

しかし撮り方によっては形が歪んだりしやすいので、気を使うんですよね。

というわけで、今日は僕が建築系の写真で気をつけていることを書いてみます。

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気をつけていること

2軸の水平を取る

いきなり書いちゃいますが、僕がいつも気をつけているのは「2軸の水平を取る」ということです。

普段カメラで「水平を取りましょう」というと意識するのが左右の傾きです。

一方で広角レンズでは左右の傾きに加え、前後の傾きが非常に重要になります。

これは写真を見てもらうと分かりやすいのでご覧ください。

まず左右と前後、両方の水平が取れた写真がこちら。

焦点距離は16mm。普通の部屋ですが、広角レンズ特有の効果で部屋が広く見えています。

続いて、カメラの左右の水平を保ったまま、レンズを少し下に向けて撮ったのがこちら。床をたくさん写したかったとかそういう場面ですね。

ご覧のように扉や壁の縦線に、上広がりのパースが付いているのが分かります。

同様に上に向けて撮った写真。天井を写したかったとかそういう場面です。

こちらも下広がりのパースが付いています。

もう一度左右・前後の水平が取れている写真を見てみると、パースが付いていません。

このように広角レンズはパースが凄く目立つので、前後の僅かな傾きにも気を使う必要があるのです。

もちろんパースが付いた写真が悪いってわけではないんで、ちょっとした視覚効果として利用するのは良いと思うんですが、一応メインになるようなではこれを意識すると急にプロっぽい写真になりますよ!ということです。

床(天井)を沢山写したい場合はどうするか

床を写そうと思って、カメラを下に向けるとパースが付いてしまいました。
ではパースを付けずに床を写すにはどうすれば良いのでしょうか。

答えは簡単で、前後左右の水平を保ったまま「カメラの高さを変える」です。

これまた作例です。和室。

立った状態のアイレベルで写したので、2軸の水平を意識すると畳がほとんど写りませんでした。和室なのに。

そこで、腰くらいの高さまで下げてやると…

このように畳がたくさん入ります。

単純に高さを変えるだけでここまで写る範囲が変わるのも広角レンズの特徴と言えるかもしれません。
ついつい最初に構えた高さのまま撮り続けることが多くなりますが、一度高さを工夫してみるとガラッと画が変わるのでオススメです。

三脚をあまり使わなくなった

因みにこの「水平を保ったまま高さを変えて撮る」という撮影方法、結構三脚と相性が悪いんですよね。
高さを上げる場合はエレベーターで良いんですが、下げる場合は3本全部縮めないといけないし。

他にも三脚を使いづらい状況もあったりするので、最近は三脚をあまり使わなくなってきました。
水平はファインダー内の2軸水準器を使い、ブレは手ブレ補正で徹底的に押さえ込んでいます。

レンズはEF16-35mm F4L IS USMを使っていますが、この手ブレ補正がなかなか協力で、16mmだと1/8秒くらいでも全くブレずに撮れるので、案外手持ちでも1段以上絞ることが出来ます。

文明の利器って凄い。

どうしてもパースが付く場合は…

今回は「2軸の水平を意識して撮りましょう!」という話でしたが、それでもどうしても見上げて撮りたい!でもパースは出したくない!というときの裏技として、Lightroomの「Upright変形」があります。

この機能を使えば、例えばこのような思いっきりパースの付いた写真でも、

ほとんどワンタッチでこの通り!

文明の利器って凄い!!

このような写真はインパクトがあるんで僕も以前は多用していましたが、少し不自然な印象も与えてしまうので、最近は減っています。
撮る段階で水平を出し、僅かな歪みを補正する程度の使用に留めています。

でも上手く使えば素晴らしい武器になりそうですけどね。

作例

他にもとにかく2軸の水平を意識して撮った写真を何枚か載せておきます。雰囲気を掴んで頂ければ幸いです。

特別な技術は何もない普通の写真ですが、やはり水平を意識することで、無難にスッキリ・キチンとした印象になってると思います。

まとめ

というわけで広角レンズで建築写真を撮る話でした。

まぁセオリーというか、あくまでも「僕はこう撮ってますよ」という話なので、逆に色々崩したりしても面白いと思います。

アイディアの1つとして、少しでも誰かの参考になれば幸いです。

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