キヤノンのAPS-Cカメラ用の望遠ズームレンズ、「EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM」です。
このレンズはキットレンズとして販売されているので多くの方がお持ちだと思います。
僕は初めてKissを買ったときはEF-S18-135mmのセットを買ったので別途購入したんですが、これが非常に画質が良かったので驚いた次第。
キットで付いてくるからと言って画質が悪いなんてことは全く無く、とても綺麗な撮影が出来る良いレンズです!
外観
まずは簡単に外観を見てみます。
外観は最近のSTMレンズ群とだいたい同じような感じ。全体的にプラスチック感があるけどシンプルにまとまっています。距離指標はありません。
マウントも、例によってプラマウント。
ですけどレンズ自体がとても軽い(わずか375g!)ので、機能的には全く問題なさそうです。
むしろ軽量化・低価格化に貢献しているならメリットの方が遥かに大きいと思います。
ただしレンズフードを付けずにズーミングすると、なんだか見た目がプアになります。
見栄え的にも、そして無用なレンズフレアやゴーストによる画質劣化を避けるためにもフードは装着したほうが良いと思います。
まぁ、安いですしね。
写真
続いて撮った写真を公開してみます。クリックすると画質のいい状態で見れるので、ぜひクリックしてご覧ください。ボディは全てKiss X6iです。
まずは以前ブルーインパルスの航空ショーを撮りに行った時の写真。これを撮るためにこのレンズを買いました。中途半端ですが、少し絞ってF7.1。
続いて秋の紅葉。撮ってみるとこれが予想以上の画質だったのでビックリ!
極端にボケがキレイだとか解像力が高いとかいうことは無いですけど、十分思い描いた画を切り取ってくれる印象です。
他にも夕日など。
やっぱり望遠レンズは夕日を撮りたくなると思いますが、極端にゴースト・フレアが出るということはありません。
ただし、周辺光量はかなり落ち込みます。
カメラ内のレンズ補正をOFFにするとこんな感じ。レンズデータをカメラに登録して補正をONにして撮影することをおすすめします!
クローズアップフィルターを付けて遊ぶ!
そしてこのレンズ、望遠レンズでありながら、クローズアップフィルターを付けるとめちゃくちゃ良いマクロレンズに早変わりします!
こちらのクローズアップフィルターを付けると、1.25倍(250mm時)という驚きの倍率で撮影出来る上、ズームレンズなので焦点距離を調整出来るスグレモノです!
クローズアップフィルターで撮った写真
以前浅井美紀さんの作品を見て、僕の中で雫写真が大ブームになった時の写真を載せてみます。
因みに色々試した結果、このフィルターを付けて250mmで撮ると少し画質が悪くなるので、200mmでくらいで撮るのがオススメです。200mmだとちょうど1倍になります。
こんな風に、本格的なマクロ写真が撮れます。
感想・気付き
それではこのレンズをがっつり使っての感想と気付きを。
コストパフォーマンスがとても良い
なんと言ってもこれでしょう!
APS-Cの250mmは35mm換算で400mmになります。
フルサイズだとこのクラスのズームレンズは20万円オーバーになります。
10分の1の値段でこの画質・焦点距離は凄くお買い得なレンズだと思います。この値段なら手を出しやすいですよね。
音がとても静か
フルサイズ用のレンズだと、オートフォーカスにしても手ブレ補正にしても、結構な音がします。
となると動画撮影時には外付けマイクが必須になるわけで、とてもじゃないですが手軽に撮影することは出来ません。
その点このレンズはAFもISも静かなので、動画撮影もする人には最適でしょう。
オートフォーカスはそこそこの速さ
ズームレンズ系のSTM(リードスクリュータイプだっけ?)は結構速いんですけど、Lレンズ系のUSMと比べるとどうしても一呼吸遅く感じてしまいます。
値段が違うんだからそこと比べるなよ!という気もしますが、でも望遠レンズってスポーツや動物、乗り物などの動き物を撮ることが多いんで、人によっては気になるポイントかもしれません。
とはいえ、最初の合焦に多少時間がかかるだけで、追従性そのものはそれほど悪くなく、むしろそこはカメラ側のAF性能の方が大切かなってレベル。
ですので小学生の徒競走くらいなら十分こなせると思います。
フルサイズ機に移行した時に困る!
実は一番の問題点はこれです!!!!
APS-C時代に望遠レンズの味を覚えるじゃないですか。ほんでいざフルサイズに移行したら今まで使ってたEF-Sレンズは使えないし、それどころか70-200mmクラスの望遠レンズを使っても換算ではEF-S55-250mmの半分の焦点距離じゃないですか。
となるとやっぱり望遠が全然足りないので、こりゃ100-400mm買うしかないじゃん!となるわけです。
ズームキットレンズの画質がここまで良いのは、もしかしたらメーカーのそういう目論見があるのかもしれません!(考え過ぎ…?w)
まとめ
というわけで、EF-S55-250m F4-5.6 IS STMのレビューでした。
まさに「APS-Cは望遠に強い」という言葉の代表格レンズだと思います。
遠くの物から近くのものまで幅広く使える望遠レンズ。殆どの方がお持ちと思いますが、もしまだだったらぜひオススメですよ~!
コメント
今日は。最近突然思い立って急に5DⅣを購入してしまいました。大衆演劇の舞踊ショーを今まで7Dで、18-200、50-250、70-300Lで撮影してきました。ところがEOS-M3に浮気して(笑)画柄は良くなりましたが絞っても思ったよりもシャープにならず、AF性能で疲れ切り少々頭がおかしくなってしまい治療目的(笑)で買ってしまいました。全く別物、もう戻れません。程度の良い100-400Lも買い求めてしまいました。24-70LⅡisは持っていたので道具を限定する時1本だけにして後はG3Xを持つことにしようと買ってしまいました(笑)。買ってばかりです。でもMARKⅣの画を見た後ノイズが目に入って(笑)、高いカメラ持って良かったのか悪かったのか?
暗箱さんこんにちは!コメントありがとうございます!
確かにフルサイズの画質、特に高感度時のノイズは長所ですよね。
特に演劇など暗めの場所であれば、特にその長所が活きるように思います。
あと今回のブログ記事に書いたEF-S55-250mmなどの様に、APS-C用でも良いレンズがたくさん出てきているので、そちらの進化も楽しみでなりません♪