なんかワ~っと言ってるうちに、早いもので購入から3ヶ月以上が経ちました。
この3ヶ月の間、色んなシチュエーションで撮影することができまして、そうするとやはり最初は気付かなかったことが色々見えてきたので、ここで一旦まとめてみたいと思います。
▼買ってすぐに書いた詳細レビューはこちら。(別窓で開きます。)
撮影したシーン
3ヶ月で撮った枚数は約10,000枚。(思ったより少なかった)
運動会、モデルハウス、夜景、地元のお祭り、暗めの店内でのイベント、料理写真、社内のイベント、紅葉、働く職人さん、近所の子どもの七五三などなど。
割りと多くのシチュエーションで撮れたと思います。
▶5D Mark IVで撮った写真を載せた記事はこちらからご覧いただけます。
結果からいうと、大満足である。
使えば使うほど「買って良かった」と思えるカメラが5D4です。使い始める前は「こんな高いもの買って本当に大丈夫かな…」と思っていたのだけど、割りと早い段階で「良いじゃん良いじゃん!」と喜んで使っているので、まずはその辺から書いてみます。
基本性能の進化は確実に感じる
何かスペック表を見てるとイマイチ分かりにくいんですけど、実際に使っているうちに、写真に関する基本部分の完成度が凄く高いのを実感しました。
特に僕自身が使ってて良いなぁと思ったのが
- 3,040万画素
- ピクチャースタイル「ディテール重視」追加
- -3EV対応のAF(更にLVだと-4EV対応)
- バッファの増加
- AIサーボIIIの食いつき
といった部分。
高画素と「ディテール重視」の効果は以前6Dと比較した記事に書いたので割愛しますが、高画素が活きる場面は確実にあって、そういうシーンでは全く違う画質を実感できると思います。
他にも次の写真。
高感度での画質の良さと、AFが-3EV対応だから撮れた写真です。
さらに、AIサーボIIIも凄くよくて、僕みたいなヘタッピでも簡単に動き物が撮れる感動を味わえます!w
スペック表を見た時はそれほど思わなかったけど、使ってみると今まででは撮れなかった写真が撮れる進化を実感しています。
ときどきキヤノンの方が「撮影領域の拡大」という表現を使っていますが、まさにそういう感じ。
というか、自分の腕がちょっと良くなったような錯覚に陥ってますw
便利機能もすごく良い
一方直接写真には差が出ない(かもしれない)便利機能たち。実際に写真を撮っているときは、こっちの方が実感できます。
- インテリジェントビューファインダーII(以下IVF)
- DPセンサー
- タッチパネル
- 測距エリア変更ボタン
- Wi-Fi・GPS
などですね。
中でも特に嬉しかったのがIVF。
各設定をファインダーから目を離さず確認できるんでめちゃんこ便利です。やっと水準器とグリッドが常時表示できるようになりました。
他に、タッチパネルとDPセンサーの相性も凄く良いし、Wi-Fi、測距エリア変更ボタン、どれも凄く便利。
まぁ、これらの機能のほとんどは最近の2桁Dクラスの一眼レフでも既に当たり前に普及してるんで、そう思うと4年間の遅れを一気に取り戻したという感じでしょうか。
特に僕は6Dからの買い増しなので、その便利さにクリビツテンギョでした。
カスタマイズ性が高い
これも6Dからの変更で強く実感した部分です。
いわゆる理系男子の僕は、設定をいじり倒すのが大好き。なので、ボタンのカスタマイズ等、設定出来る幅が広ければ広いほど嬉しいのです。
便利なのは色々ありますが、中でもオススメなのが、*ボタンにAFのワンショットとAIサーボの切り替えを割り当てるカスタマイズ。
あっ!と思った時、とっさにAFを切り替えられるので物凄く便利。(しかもインテリジェントビューファインダーで確認できるので快適です。)
こういう便利機能は、また別に1つの記事としてまとめたいところです。
ただし、痒いところに手が届かない場合もある。
という感じで基本的には凄く満足してるんですけど、もうちょっとここをこうして欲しい!という部分もあります。ここはユーザーとして声を上げるべきだと思うので、思いつく限りしっかり書こうと思います。
因みにキヤノンさんには一部要望送付済みです。
バッテリーの減りが早い
これは5D4ユーザーの殆どの人が感じるんじゃないでしょうか。僕は5D4を買ったポイントで5D4用の予備バッテリーを買いました。
Wi-FiだのIVFだのという便利機能が追加されたため、消費電力も増えてるんだと思います。
ボディ側での改善が厳しいのなら、いっそ更に新しいバッテリー(LP-E6N改的なやつ)を出してくれたら良いのになぁと期待。
常にボタン入力を受け付けて欲しい
これは5D4に限らずキヤノンのカメラ全般に言えることですが、操作してほんの数秒(約2秒位)でプチスリープ状態になってしまい、ファインダー内の表示が消え、一部ボタンの入力を受付なくなります。これが物凄く不便!
それで特に困るのが、その状態では水準器が表示されないこと、サブ電子ダイヤルで露出補正が出来ないこと、マルチコントローラーで測距点を変更しようと思っても受け付けないことです。
この状態になると一回シャッターボタンを半押しするか、AF-ON等を押す必要があります。
一瞬のシャッターチャンスを逃さないために事前に設定を変えておくことって良くあると思うんですけど、そういうときに操作に対して無反応だと凄く不便に感じるので、ファームウェアでのアップデートを強く希望したい部分です。(この件、キヤノンに要望送りました)
親指AFにしているとタッチAFが効かない
親指AFを設定していると、タッチしてもAFの枠が動くだけでAF-ONを押さないと合焦しません。1DXII、80Dでも同様らしいです。
説明書にもその旨記載してあるので完全な仕様だと思いますが、でも70Dだとちゃんと効くようなんで、こちらもぜひファームで改善してもらいたいです。
マルチコントローラーで決定出来ないときがある
通常のメニュー画面はマルチコントローラーで上下左右移動し、そのままグッと押し込めば決定出来るんです。
でもクイック画面など、SETボタンじゃないと決定できない場面があります。マルチコントローラーとSETは遠いので、全てのシーンでマルチコントローラーで決定できると良かったです。
タイムラプスでの操作性が今ひとつ
5D4ではタイムラプス撮影が可能になっています。電子シャッターでの無音撮影が出来る上、動画の生成もカメラ内でやってくれる優れもの!
なんですが、
- 露出やピントなどの設定が1枚目に固定されて変更不可
- 撮影中に設定や残り時間などの情報がほとんど見れない
この2つがちょっと気になります。
1枚目固定の点は一眼レフの構造上仕方ないと思いますが、2つ目は利便性の問題なので、もうちょっと工夫してもらえると嬉しいなという感じ。
CS100は無いっすわ
なぜ、RAW派ばかりの5D4ユーザーにCS100をプレゼントしたのか…。
オリジナルアルミトランクは凄く良かったんですけどねぇ。
3ヶ月使っての感想のまとめ
という感じでだらだらと書いたので、最後にちょろっとまとめてみます。
多くの方向に進化している
オールラウンドパフォーマーである5Dは、3から4への進化もまたオールラウンドです。
- 風景写真撮る人→画素数向上、DPAF、タッチパネル
- スポーツや鳥撮る人→秒間7コマやAIサーボIII、連続撮影可能枚数の増加
- スナップ撮る人→水準器やWi-Fi・GPS、-3EV対応AF、高感度の画質向上
- RAW現像する人→低ISOでの暗部ダイナミックレンジの向上
ってな具合で、どの分野でも確実にブラッシュアップを実感できると思います。
確かに7D2や5DsRのように、「どれかの分野に突出した性能」を持ってる方が、特定のニーズにマッチして分かりやすいと思います。が、僕は風景から子ども、商品撮影など色々カジるんで、そういう人間からするとバランス重視が凄く良いのです。
そして世の中のカメラ好きはたいてい色々な被写体にチャレンジするタイプだと思うんですよね。
でも直すところは積極的に直して欲しい
今現在、5D4は発売3ヶ月で2回のファームアップが行われており、諸々の不具合が改善されています。
他社カメラの話で恐縮ですが、リコーのフルサイズ一眼「K-1」は、4月末の発売以来、5月、8月、9月、11月にファームウェアをリリースし、最近は不具合修正以外にも、ユーザーの希望に応える機能追加を行っています。
こういうのを他社と比べても仕方ないんですけど、ユーザーの声を聞いて発売済みの製品をより良いものにしていこうという方針は凄く良いなぁと思うわけです。
ぜひキヤノンさんも、恐らく多くのユーザーの声が届いており大変だと思いますが、5D Mark IVをより良いカメラにしてもらえたらなぁと思う次第です。
おわりに
というわけで、1人の5D4ユーザーの感想でした。
5D4ユーザーはプロからアマチュアまで様々人がおられて、人それぞれの思いがあると思います。(僕の書いたことに対して「ここはこうだよ、こうするといいよ」などアドバイスあればぜひコメント下さい!)
発売当初の値段があまりにも高かったため、そちらの話題ばかりになっていますが、実際に使ってみての感想ということで3ヶ月の節目に書いてみました。
僕自身、もっと使いこなせるように頑張ろうと思っているので、このブログともどもよろしくお願いしま~す!
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