小さな物を写すのに最適なマクロレンズ。
実は近距離から遠景まで、オールマイティーに写せるスーパー単焦点レンズです。
今回はキヤノンの紫玉のマクロレンズ、「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」を購入したのでレビューします!
仕様
まずはザッと、めぼしい仕様を書いておきます。
- 最短撮影距離:0.3m(ワーキングディスタンスは約15cmくらい)
- 絞り羽根枚数:9枚円形
- 最大撮影倍率:1倍
- フィルター径:67mm
- 最大径:φ77.7mm
- 長さ:123mm
- 手ブレ補正効果:4段分(0.倍時3段分、等倍時2段分)
このレンズにはシフトブレにも効く「ハイブリッドIS」なる技術が搭載されています。
この効果が等倍撮影時で約2段分ということなので、公称どおりであれば、フルサイズで1/25秒近くまで頑張れるということになります。
一方フィルター径は67mmで、一般的なLレンズに比べると少し小さめです。
APS-C用のEF-S18-135mm STMやEF-S10-18mm STMといったレンズとフィルター径を共用できます。
PLフィルターなど買い直す必要がなかったのは非常に助かりました。やったぜ!
外観
それでは外観を見てみましょう!
第一印象は、「意外と小さい、細い」。
先述のようにフィルター径も67mmだし、鏡筒もそれほど太くないので持ち出しやすいイメージを受けました。
横から見るとこんな感じ。
距離指標がレンズ先端にあるレンズって初めて見た気がします。
マウント側がくびれているのは三脚座(別売り)を付けるため。レンズ自体が軽いので個人的には三脚座は必要ないかな~と思います。
5D Mark IVにつけるとこんな感じ。
やはりレンズ自体があまり太くないせいか、意外とコンパクトに見えます。
でもさっきも書いた通りレンズ径とフードが細いので、カバン内では思ったほど場所を取らないのはGoodですね。
写真
さて、作例ということで、撮った写真を掲載します。稚拙なものばかりになりますがご了承下さい…!
マクロ領域
あまりマクロ撮影は得意じゃないのですが、まずはマクロ領域の作例から掲載します。
ありがちな、花とか水滴とかを撮ってみました。
5D Mark IV f/2.8 1/500sec ISO-100
5D Mark IV f/6.3 1/80sec ISO-100
5D Mark IV f/22 1/100sec ISO-100
5D Mark IV f/8 1/200sec ISO-200
写りは良いんですが腕が伴わない。精進します…。
近距離以外の撮影
マクロレンズって名前ですが、近接以外でも撮影できます。
つまり普通の100mm f/2.8の単焦点レンズとして使用できるんですが、これがなかなか良い!
ということで、スナップしてみました。
5D Mark IV f/2.8 1/1000sec ISO-100
5D Mark IV f/2.8 1/1250sec ISO-100
5D Mark IV f/2.8 1/1600sec ISO-100
5D Mark IV f/4 1/200sec ISO-2000
100mmなんで少し望遠気味のスナップになるんですけど、ハマればとても綺麗な描写を得ることが出来ます。
あとフルサイズ機+開放の組み合わせだと周辺光量が結構落ちますが、一段絞ればほぼ気にならないレベルまで改善するので、その辺をコントロールして楽しむのも面白いです。
商品撮影っぽいのをイメージしてみる
最後に商品撮影のイメージです。もともと僕は物撮りのために購入したので、こちらが本来の目的です。
まずは陶器。ストロボ2灯ですね。
5D Mark IV f/8 1/100sec ISO-400
続いてケーキ。Web素材をイメージしています。自然光のみ。
6D f/2.8 1/160sec ISO-800
このブログ中に載せる写真もほとんどが100マクロで撮っています。2灯。
物撮りと100mmという焦点距離は凄く相性が良いと思います。理由は被写体の形を綺麗に描写出来るから。
50mmや70mmに比べて100mmだと少し離れ気味で撮らないといけないのですが、その分余計なパースが付かず、シャキッと写すことができるんですね。
物撮りで綺麗に撮れない場合は一度被写体から離れ気味で撮ってみることをオススメします。
感想
それでは感想を書いてみます。
良い点
まずこのレンズで特に良いと感じた点は以下の3つ。
- 画質が素晴らしい
- 手ブレ補正の効きが良い
- 普通の中望遠レンズとしても綺麗
特に、やっぱり画質ですよね。
マクロ域はもちろんのこと遠距離も凄くキレイなので、被写体と自分の距離をあまり意識すること無く自由なフレーミングが出来ると思います。
間違いなく写真表現の幅を広げてくれるレンズです。
気になった点
一方、気になった点も。
- 副絞りの影響で、開放でもボケが崩れる場合がある
- 6D使用時のみ極端な前ピンだった
副絞りの件ですが、これは構造上仕方ないんでしょうけど、マクロ域で玉ボケを入れて撮るような場合には、ボケが少しカクカクっとなるので注意が必要です。
最初、この副絞りの存在を知らなかったので、絞り機構が壊れたかと思って慌ててしまいましたw
前ピンの件は、個体差だと思います。もうちょっと色々試してみようと思っています。
まとめ
ということで、100マクロのレビューでした。
このレンズ、本当に素晴らしいレンズだと思います。
近づいても離れても撮れるんで、自分で動いて撮るという単焦点レンズの楽しさを再確認させてくれました。
今までと違う写真を撮ってみたい方、L単焦点の描写力を堪能したい方、6D Mark IIを買って次のレンズを探している方、オススメですよー!
追記
後日、フィルムのデジタイズでこの100マクロを活用する機会がありましたので、追記という形で紹介しておきます。
コメント
一眼レフのカメラをもらったので
にわかカメラマンになり、
写真をたのしんでいます。
ブログの写真を拝見して、
私もこんな写真を撮りたいって
心底から思いました。
wazatoramanさん、コメントありがとうございます!
カメラは本当に楽しいですよね。
僕の撮ってる写真はどれも技術的に高くないものばかりなので、少し勉強すれば簡単に撮れると思いますよ♪
ぜひ沢山写真を撮って下さい(^-^)
撮り方とカメラの設定まで
書かれていてとても有り難いです。
カメラ持って出掛ける前に
必ず拝見させて頂きます。
wazatoramanさん、コメントありがとうございます!
撮り方、設定等、今後もなるべく書いていこうと思っています!