EOS 5D Mark IVにはタイムラプス撮影機能が付いています。
このタイムラプス撮影が、思いの外簡単だったのでご紹介です!
撮影方法
タイムラプスの設定をする
まずタイムラプスは5D4の中では動画扱いのようなので、撮影モードを動画にします。(説明書なしでやる場合はいきなりここで詰まると思いますw)
その状態で設定からメニューのカメラの5にある「タイムラプス動画」を選択し、
「しない」を「する」にします。
すると詳細が出るので「INFO.」を押して、各項目を設定します。
設定画面で時間とコマ数を設定すれば、撮影にかかる時間と完成する動画の長さが表示されるので、決まればOKを押します。
撮影の詳細を決める
「MENU」を押して、撮影の詳細を決めます。
基本的には普通の写真撮影と同じなんですが、ISOなど細かい調整をする場合はAvやTvやPモードはダメで、Mモードにする必要があります。
この状態でシャッターボタンを押せば、試しに撮影することが出来ます。露出や画角、色味はもちろん、スローシャッターや絞り込んで撮影する場合はそれらのイメージも一度確認しておくと安心ですね。
撮影開始
決まれば「START/STOP」ボタンを押してから、シャッターボタンを押せば撮影がスタートします。
撮影が始まれば、液晶画面には何も表示されなくなります。サブ液晶の左上に「残り枚数」が表示されるので、それを確認しながらジーっと待ちましょう。
撮影完了!
撮影が終了すると、自動的に動画が生成されます。
1920×1080、約30fpsで出力されます。これは設定で25fpsも選択できるようですが、60fpsには対応していません。
なお、撮影途中であっても、START/STOPボタンを押せば途中で終了することが出来ます。
設定自体は慣れないと難しいかもしれませんが、始めてしまえばあとは待つだけ。終われば自動的に動画を作成してくれるので非常に簡単です!
注意事項
気づきと、取説に書いてある注意事項。
- 電子シャッターなので撮影中に全く音がしない!
- 電子シャッターなので、動きが速い物が写ると歪む可能性がある
- 撮影の設定は1枚目の設定で固定される
- 設定したインターバルよりシャッター速度が遅い場合、撮影自体はそのシャッター速度で行われるが、撮影枚数が減る(※)
※についてですが、例えばインターバルを1秒にして100枚撮影にしていたとしても、シャッター速度が1.5秒にしている場合、2秒に1枚しか撮れないので結局50枚になります。
また両方1秒に設定した場合やそれに近い場合、書き込みの時間があるので撮影枚数が減る可能性があります。
インターバルとシャッター速度を同じに設定するのもちょっと危ない気がします。
感想
というわけで、5D Mark IVでタイムラプス動画を撮る方法についてご紹介でした。
今まで6Dを使っていたときは、6Dにタブレットを繋いで「DSLR Controller」というアプリを使ってタイムラプスを行い、後にPCで動画にしていました。
この場合は1000枚なら1000枚、普通の写真として撮影していたのでミラーやシャッターを酷使するし、後の編集も必要でした。
しかし5D4のタイムラプスはミラーアップ&電子シャッターでの撮影になるので、カメラ本体に掛かる物理的な負荷が凄く少ないし、なにより撮影中に音が全くしません!
またJPEGやRAWデータが残らないので、タイムラプス終了後のデータ整理が凄く楽です。
凄く手軽になったなぁと思います。
しかしその一方で、ミラーアップしているので、露出等の設定が1枚目に決めた値で固定され、最後まで変更できません。
夕暮れの時間等周囲の明るさが変わる場合は、予めそれも考慮して1枚目の設定を決める必要があるし、ズーミングするとAFやレンズ補正が効かなくなります。この辺りは経験と勘が必要になるのでちょっと難しい。
また、撮影が始まると、「残り何枚か」表示される以外、まったく情報が出ません!
「あれ、撮影始めたけどISOちゃんと100にしたかな?」とか、「インターバル何秒にしたかな?」とかも出ないので、この辺りをINFOボタン等で表示してくれるとありがたかったです。
と、幾つか不満点も書きましたが、カメラ単体でタイムラプスが出来ることで、凄く敷居が下がったように思います。
工夫次第でもっと活用できると思いますから、今後もちょくちょくやっていこうと思っていますよ!
良いの撮れたらアップしまーす!
2019年11月追記
5D4の機能を使わずに月下美人の開花をタイムラプス撮影してみました。
5D4のタイムラプス機能の方が動画を作るの自体はとても簡単。
しかし、全てRAWで撮影し、後から編集でタイムラプス動画を作る方法であれば、色味や露出などの細かい調整が出来るので、それぞれの方法に一長一短があるなぁと思います。
コメント